【取材#1-2】コロナ過の刑務所/面会、手紙、禁止/工場での仕事も休業/新聞も読めなかった

著者:編集部

取材を受けた人:蒔田文幸(渋谷らんまる)さん

 

蒔田文幸さんの人生についてはこちらの記事を読んでください

jipangu-times.hatenablog.com

 


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コロナ過の刑務所では面会、手紙、そして新聞も禁止されていた

蒔田文幸さんはコロナ過のときに府中刑務所に服役していた。コロナ過になって刑務所での刑務作業は休業となり朝から晩まで舎房で過ごす日々が続いた。刑務官から1日1枚のマスクが配られ受刑者達はマスクを着けて過ごす生活が始まった。感染対策の影響で刑務所で作られていた食事も作られなくなってしまった。コロナ過の初期はレトルトカレーなどの非常食が配給された。

 

ある時、真っ白の防護服を着た外部の人間が来た

真っ白の服を着た外部の人間がお弁当を配りに刑務所に来た。コロナ過の以前は受刑者達は向かい合って食べていた食事も前を向いて向かい合うことなく机を離して食事をしていた。

 

コロナのあらゆる情報源は週刊誌

コロナウイルスの影響で刑務所では面会、手紙、新聞を読むことが禁止された。受刑者達は週刊誌を通してコロナに関するあらゆる情報を手に入れることができた。ワクチンの副作用の情報を知った受刑者達の中にはワクチンを接種したくない人の少なくなかった。

 

半強制的なワクチン接種

蒔田文幸さんはワクチンを接種しなかった。言い換えるとワクチン接種を拒んだのである。刑務所でもワクチンを接種することができた。しかし、ワクチン接種をしたくない受刑者も少なくない。工場に受刑者達がいるときに刑務官がワクチンを接種していない受刑者に「ワクチン接種しなくていいのか?」とみんなの前で質問をしていたのだという。この状況を蒔田文幸さんは「半強制的なワクチン接種」と認識している。ワクチンを接種したくない受刑者もこのような質問のされ方をされると受刑者の多くは「ワクチン接種します!」と答えたという。しかし、蒔田文幸さんは違った。蒔田文幸さんは「ワクチン接種しません。」と答えたのである。

 

コロナ過の刑務所は変わった

コロナ過の刑務所では面会、手紙、そして新聞が禁止され、食事もお弁当になりいろいろと変わったのである。

 

 

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